2013年12月30日月曜日

The Walton & sisters

釣り納めの諸兄で活況のある年末であります。残すは後1日、今年最高の釣果をご提供すべく原価率を引き上げた放流をご提供するつもりです。

新年は元旦から営業しております。襟を正して、マス類共々ご来店お待ち申し上げます。

当店は女性のご来場者が多い釣場とは認識していましたが、最近その傾向が強いと感じています。本日に至っては、単身でご来店の女性のfly fitsherが大物賞の栄冠に、鼻息荒い周りの諸兄を尻目に、でありました。釣場にて貴婦人あり、大物の更なるをホッすの感。

2013年12月19日木曜日

祈りの島々

快晴予報の連休に意気が高揚しております。皆様のお相手を務めさせていただくマス類は80㎝級のレインボー、尺ヤマメと尺イワナでございます。今期のヤマメは貢献度が高く、ご来場者の過半が釣られているようです。
最近の釣果の傾向として、夕刻に極めて良好な状態になっているようです。入念な防寒をご考慮のうえご来店ください。

先月に父母の墓参を兼ねて故郷長崎を旅して来た。今回世界遺産の登録にもれたキリスト教関連遺産と教会群を改めて歩いてみた。450年に及ぶ平坦ではない信仰の歴史のなかで、弾圧と潜伏、そして復活という、世界でも類を見ない独自のプロセスが長崎で展開したのだと言う。島々に点在する教会の礼拝堂で、そこが人々の実生活に密着している事に強く感銘した。信仰の場である教会を観光者の喧騒にさらしたくない、遺産登録にもれた理由として、当事者達の意見が統一されていなかった事もあるとガイドをお願いした郷土史研究家は言う。

折しも来週はクリスマス、信仰に裏付けされない世間のそれが、小生には不可解でならない。12月25日、救世主イエスの降誕を祝う日とされている。

2013年12月13日金曜日

80㎝、Over the Rainbow!

山形県産ニジマス、平均魚体重3.5㎏の大型であります。最大の魅力はnativeと見まごう体高とヒレ、山形は庄内の鳥海山麓、年間9℃の湧水でゆったりと育まれた魚群でございます。これらは過去の当店において数々のドラマを演出し、黎明期の営業に大きく貢献してくれました、My soul troutと認識しています。これを今週末から年始に向けて間断なく放流していこうと思っています。
見事に釣り上げる事がかなった方には、都会の喧騒を知らず純真に育ってきた彼らに対し、優しく接していただきたくお願い申しあげます。

上記と併せて30㎝級のヤマメとイワナ、継続して放流します。年始にかけて原価の高い当店となります、ご期待下さい。

2013年12月5日木曜日

尺ヤマメ放流

今回は30㎝超のヤマメをご用意しました。未だヤマメを釣った事のない方にとって今後の当店はいい機会になり得ます。ここで釣れなかったら何処で釣るのかと申し上げたい、併せて尺イワナと50㎝級のニジマスも放流します。

イワナ達には内緒ですが、嗚呼何とこのヤマメ達の美しき事、小生はその魅力を表現する言葉知りません。その外面の魅力だけではなく、果敢でありながら凛として潔白な性質も人を魅了する要因と考えます。

かくなるヤマメやイワナ、在来マスと総称されます。我国固有の種を意味し、永く日本の国土が培ったマス類であります。他国の人々にもその魚体の清楚な美しさを、日本の風土に重ねて認識してもらえるはずです。
その国固有のもの、それはその事を声高に叫ばなくとも、他国が必然に認めるものであるべき。島や海、そして空も同様、自身の存在を表現する事に不器用な人類をヤマメ達の想いはいかばかりか。

2013年11月28日木曜日

ヤマメ、イワナ放流継続

先週末に放流したヤマメとイワナ、両方釣った方は3名様でした。引続き放流の予定ですが、ヤマメはよく釣れていましたがイワナにおいて難易度が高そうです。

イワナをミノーで釣る、この事に関し他に抜きん出たセンスをお持ちのお客様がいらっしゃいます。先週の釣果は尺イワナ3尾、ヤマメ多数との事。偶然ではなく狙ってイワナを釣る、それをさりげなく、脱帽であります。小生としてはより警戒心が強いイワナを育種して、氏に挑戦したいものであります。

2013年11月21日木曜日

尺イワナ放流

こ週末は30㎝超のイワナをご用意いたしております、いわゆる尺イワナと言うやつです。もちろん冷凍のイワナではありません、当店の放流Menuに虚偽表示はございません。山形県は遊佐町、鳥海山麓で養殖された月光川水系のニッコウイワナです。
ヤマメにつきましてはこの週末も多くを用意していますが、上記イワナと併せて釣った方には当店のポイントを2倍にしてご祝福申し上げたいと存じます。

唐突ですが、そうめん流し。半分に割った青竹に上流から清水を流し、これまた上流からそそがれるそうめんを箸ですくって食すという涼感ただよう風物があります。その場面で横一列に並んだ最上流にオッサン達が陣取り、婦女子がその下流に悲しくたたずむ様を想像して下さい。放されたそうめんはオヤジ達の箸にてその多くを抜き去られる、興じた彼らは同じ箸でそれを繰返す、そしてやっとくぐり抜けた数本のそうめんが子供達の眼前にたどり着く、よろしき風景ではありません。
当池にはビギナーエリアが設定してあります、マス類の放流もそのエリアにしかいたしません。小生の意図するところ、ご理解いただけますでしょうか。

2013年11月15日金曜日

50㎝級ニジマス放流

ご好評を賜りました昨週のサクラマスとヤマメの放流は、今週末も継続します。ヤマメにつきましては更に尾数を増加させます。そしてなんと今週末に限り50㎝級のニジマスも加えて準備しています。
図らずも某通販会社の宣伝に似て軽薄なノリになってしまいましたが、来月から始まるアユ稚魚の池入れに先立ち、当養殖池のマス類の在庫を軽減する必要がある訳です。

今期より容器等に小分けした分散放流は止めました。小生とマス類の負荷を軽減する目的です。メインポンドにおいてはビギナーコーナー横のストック池から直接流し込みます。そもそも小分けした放流については、釣場側が来場者に適正な原価を提供している事を証明する手立ての感があり、好ましく思っていませんでした。また養殖業の本能として魚体にストレスを与えないように何度もアミに入れる事を避けようとします。姑息な手法をあえて止めた当方の放流の真贋に疑問を持たれる方は、ぜひストック池の魚群をのぞいて下さい、一日分のソレがソコには泳いでいます。

2013年11月8日金曜日

サクラマスとヤマメを放流

夢を抱いて海に下る決意をしたヤツがいる、実直に故郷の川に残る覚悟を決めたヤツもいる。前者をサクラマス、後者をヤマメと呼ぶ。分類学上は同一の種ですが、その不思議な生態に古人達が感銘し、分けて称するようになったのではないでしょうか。一つの母群からまったく違う将来を選択する個体が現われる、それは人生の岐路にも似て感慨深いところです。結果によりては抱いた夢が野望だったとなりかねなず、小生として身につまされし感。

そんな訳でこの週末上記を放流します。サクラマスは40㎝級、突き出した下顎はネイティブの野性味を想わせます。ヤマメは20㎝程度、塩焼きに程よいサイズです。この両者の同時放流、諸兄には振り返りし御身の人生をお重ねながらご来店いただけたら幸いです。

当店の池水、極めてクリアーです。原因は不明ですが、それはキンと冷やした浦霞より透明で、黒霧島のオンザロックより可視度が高い様であります。それ故に釣果は朝夕に集中しています、特に夕刻のライズは尋常ではありません。クリアーポンドでサクラマスとヤマメを楽しむ、トップシーズンに向けたWalton Gardenの企画第一弾であります。

2013年10月18日金曜日

雨ニモ負ケズ

去る台風は当地でも強烈でした。大雨により釣池の水位が上昇し、水陸の境界が不明になり、仰天の朝を迎えたわけです。魚類への被害は無かったものの、浮遊した大量のウッドチップを回収しながら、伊豆大島の受難の人々のみならず天命の審判はすぐそばにある事を痛感しました。

かくなる訳で、今週末に予定していたサクラマスとヤマメの放流は順延させていただきます。あの風水にも臆する事のない釣池の水は更に透明度を増しています、可視度の高い釣池で中型のマス達をお楽しみ下さい。

宮沢賢治と柳田国男に敬意を表すと小生なりに題した旅で、先週に花巻と遠野を巡って来た。都市の雑踏の中で物質至上の価値観を捨てきれない疑問を、宮沢は助長した。民話と言うメルヘンで当時の寒村における人々に課せられた生と老いと死の悲哀を包み込む、人の人としての終末のあり方はどうあるべきか遠野は問いかけてきた。

2013年9月6日金曜日

9月14日(土)再開します。

アユ商戦が終わったら、またぞろこの時節になりました。
今年も、何も足さない、何も引かない、Walton Gardenであります。

再開に伴い広範囲に草刈りをしました。虫たちが恋を語るべき場所を奪ってしまったよう。再開したらツバメの一家も飛来しなくなるだろう、色んな物の犠牲に支えられた営業再開、いささかの罪を感じています。   

2013年7月12日金曜日

夏季休業のご案内

連日の猛暑により健全な営業が困難と判断いたしましたので、昨日から休業し、このまま夏季の休業といたします。シーズン中のご愛顧には厚くお礼申し上げます、ありがとうございました。秋の再開は9月14日を予定しいます。記録的な猛暑はまだ続きそうです、諸兄におかれては、くれぐれもご自愛いただき、赤トンボのと飛ぶであろう頃にまたご拝顔できます事を願っております。

Quatorze Juillet(7月14日)、あさっての日曜日はフランスの革命記念日、王政が崩壊し共和制に移行する事となった革命である。折しも我国では参院選の真最中、立候補した方々、国会議員になる事が最大の目的と考えている方が多いのではないか。当選したら国家の為に働く高い志しと熱い情熱を持ち続けられるのか、革命の志士たちの姿を重ねる事はほど遠いが、不惜身命の覚悟は持ち合わせていてほしいと願う。負けたとしてもギロチンが用意されている訳ではないのだから。

2013年6月30日日曜日

「太陽がいっぱい」

表記の季節がやって来ました。当池ではやや藻類の繁殖が見れるものの、透明度の高い池水のため程々の釣果を堅持しています。特にフライではドライへの反応が抜群で、ご愛好家から営業継続のお申入れが多数ございましたので、7月末頃まで営業いたす事にしました。

ルネ クレマン監督の同題の映画がございました。アラン ドロンの演ずる屈折した若者のクールな表情、切なく甘いフランス語の抑揚、10代の小生は一機に彼の国の文化へ傾注していった事を思い出します。当時通っていた私塾の師が、ビジネスには英語、学問にはドイツ語、そして愛を語るにはフランス語、それらが必要な時が必ず来るとよく小生に語っていました。不出来な小生は、その3番目の語学の学習だけに没頭し、その結果かくなる愚かな人生を歩む事となってしまいました。愛煙していたのは、ジタンとゴロワーズというタバコ、前者はジプシーの女、後者はゴール地方の女を意味しています。女性を愛でる事に話題の欠かないお国柄です。

あまり勤勉ではない彼の国の人々は、夏にヴァカンスと称す長期の休暇を取ります。小生も7月末までWalton Gardenを営業し、お盆前にアユの販売にめどをたてて、しばしの休暇を取ろうとほくそ笑んでいます。この事くらいしか彼の国の人々のまねはできない年になりました。

2013年3月26日火曜日

釣場は溜息を作る

良き季節にりました、満開の桜に負ける事なくマス類の活性も最高の感。日没前後のライズは特筆すべき、上積みすぎた原価を悲観する毎夕であります。

先日来放流のイワナはあまり活況ではありませんでした。お目当てでご来店の諸兄にはお詫び申し上げます。小生がイワナなぞを放流しなかったらかくなる不幸は起きなかっただろうと消沈します。医者は病人を、神学は罪人を作るとマルティン ルターが言っていたような気がします。釣場は溜息を作る、とならぬよう心がけるべきでした。

春はよろしい、病に伏す人にも、離別に悲しむ人にも、柔らかい陽ざしが希望を与えてくれる、激商戦を控えた全国のアユ養殖業者を除く全ての人にであります。そんな訳で、本番前に一時の心の平安を求めて、体調をくずしていたが元気になりつつあるカミさんを連れだって、福島に旅して来た。初夏や初冬と言うのになぜ春だけ早春と言うのか、小生の問いかけに助手席のボスは春眠のまっただ中、体調が戻り過ぎるのもこれは問題で、絶好調のちょっと手前くらいがよいと考えつつ宿へ。あえて選んだ福島の宿だったが、もてなす側はこの事をあまり意識していない様子、見返りを求めてはいけない復興支援の旅であった。

2013年3月13日水曜日

岩手県産イワナ放流

阿鼻叫喚のあの日から2年たちました。ガレキが無くなった事以外は何も変わらないと嘆く南三陸町の同業者が、岩手県からイワナを輸送して来てくれました。2万柱余の御霊を追悼しつつも、些少な資金でも復興の一助になればとお願いした訳です。

アユの稚魚の買付けに奔走している間に春になってしまいました。気温も株価も某支持率も全て上昇。実態を伴わない人為的な景気の底上げには無理があるのでは。人生やシャバは上り坂と下り坂が繰返すものですが、マサカという坂道がある事を総理はご存じか、その空疎な語り口を小生はあまり好まない。

2013年2月6日水曜日

ヤマメ 2,000尾放流

正月来の大型魚放流にもかかわらず諸兄のご要望は多様化、色物も釣りたい由のご意見が多いので、この連休はヤマメをご用意させていただきました。3日間で約300名様のご来店を想定しても、お1人様約6尾のご提供となります。サイズは食べ頃の20㎝程度、釣券1時間当たり1尾のお持帰り制限とさせていただきます。

各界で要職の辞任が流行っているようです。小生もこの二月に限ってはWalton Gardenの営業責任者の座をマス類に譲り、本業のアユ養殖に専念いたしたいところであります。最初の後任は上記のヤマメ、店主不要の声が聞こえて来るかも知れません。

2013年1月18日金曜日

寒い!

雪や風の荒天が続き静かな平日を過ごしたマス類、一時の平安を取り戻した感があります。明日から通常の週末に戻る当池には、従来の釣果が戻るものと確信しています。そう言ういつものお客様のために、50㎝overをたっぷり用意しております。

2013年1月11日金曜日

Walton白書

正月休みが終わったというのにまたぞろ連休です。7日以後も混雑か続いたのでマス類は疲弊ぎみ、アユの稚魚の池入れが続くので小生も疲弊ぎみ、マス類と顔を見合わせながらため息をつく今夕でした。

コバルトブルーの大型を釣った方2名、いずれもネットに取り込む事は叶わず。その神秘的な美しさに動転し手元が狂ったとの事。小生にコーヒーを馳走する事を嫌い隠ぺいされた釣果があったかも知れません。つもかくも年末年始のご来場者様約1,000名余の中でたったお2人、このお2人に幸多からん事をお祈り申し上げます。

さて明日から、選りすぐりの大型魚を準備しています。体高が極めて高く・・・、詳細はご来店の方だけが知る事と相成ります。

2013年1月4日金曜日

寒風に完封

希薄な放流効果、痺れる寒さ、間断なく吹く北風、不遇の営業日でした。それにつけても今日の寒さは尋常ではありませんでした。房総半島の平野部でもこの寒さ、荒天の予報を軽視して入山する人々の心境やいかに、撤退する勇気を携えてこそのアルピニストと思っていましたが。

後2日余す正月休みには気がもまれます。土日は予備の備蓄群を動員して、最終戦を戦い抜こうと存じます。日量50㎝級100尾、レギュラーサイズ約1,000尾の布陣でかまえております。

2013年1月3日木曜日

失望を希望に

Uターンと釣場の混雑は今日がピーク、明日からは少し落ち着くと思われます。正月返上で働いたマス類に平安の日が来るのも遠くない事でしょう。
至極のコバルトブルーの個体は未だ釣られていない模様です。場末の釣場で運を使い果たされなかったお客様各位には良い事だったのかもしれません。明日からお仕事始めの諸兄も多かろうと存じます、温存なさった運を日々のご生活に振り分けていただいて、益々ご健勝であられる事をお祈り申し上げます。

2013年1月2日水曜日

友人D

平素に倍する放流量にもかかわらず、混雑と強風のため釣果の底上げは相成りませんでした。緩和策が万事解決のカンフルとならない事を彼に伝えなければいけない。

元旦の夜明けごろ自宅から当店に向かった。印旛沼の畔の眺望よろしき場所にさしかかると渋滞、初日の出を拝むべく集まった車と人、そしてその片手にはカメラ、おびただしいデジカメや携帯が東の空をにらんでいました、そして当店でも。最近の大型魚放流の効果で、場内での写真撮影がそちここで。マス類とのふれあい、心に刻んでおくだけでは足りないのでしょうか。撮影中もがき苦しんでいる彼らはいい迷惑、Kill me softlyと叫んでいるかもしれません。

唐突ですが小生はかような性格なので友達が少ない、知人は多いが友人となるとかろうじて数名であります。その中にカメラの話題になると思い出す友人がいます。よく我家の愛犬の写真を撮ってくれた友人であり、夜更けまで酒を酌み交わした仲であります。ある日もバカチョン カメラを引っ提げおぼつかない手取りで小生と愛犬の写真を撮ろうとしている彼に、カミさんは不安げな様子。その友人が山形県出身で世界的に著名な写真家の長男である事をカミさんに教える前の話でありました。

2013年1月1日火曜日

放流緩和、釣果再生

謹賀新年。新しい一年が始まりました、希望に満ち溢れる一日であります。

年末より多数のご来店を賜りマス類はいささか疲弊ぎみ、お正月期間中は放流量を増やして諸兄のご来店をお待ち申し上げます。特に50㎝級の大型魚は日量100尾を予定しています。フライエリアは拡大していますので受付にてご確認ください。

コバルトブルーに染まる大型魚を2尾放流しましたが、未だコーヒーの贈呈は受けていません。宝石と見まごうその神秘的な美しさは何人も魅了してやまないはず。必ずネットの中でリリースして下さい。