2010年12月30日木曜日

岐路

氷点下の朝、陽がそそがない日中、マス類の活性を刺激する要因に欠けたままの1日でした。釣り納めの由でご来店のお客様には大変恐縮いたしました。明日放流予定の群まで導入しましたが、結実する事なく日没。これを改善するために今夜から水車を2台停止させました。信頼に足る著名なanglerのご助言であります。考え見ると、気液混合を目的とした水車を動かす事により、池水は限りなく気温に近づこうとします。早晩に結果が出る事を確信しています。

Trout Hatcheryの午前は最高の出来、WaltonかHatcheryか、迷われたお客様には申し訳なく存じます。人生に分岐点は付き物、釣り場の選択なぞは小事であります。人生の岐路に立った時、いつも困難な方を選択してきた、岡本太郎氏の名言であります。

ともあれ明日は大晦日、今年の魚は今年中に釣られてのケジメ、本日自発的非番のマス類が明日の群と合流し、5時間で煩悩の数を超える釣果を皆様にご提供するであろう事を願っています。
どうぞ良きお年をお迎え下さい、諸兄の更なるご健勝を心より願っております。

2010年12月29日水曜日

ヒマな年末

空いています。例年ならば年末の混雑が始まる頃ですが、その気配すらありません。当店の人気急落か、諸兄のご多忙か理由は定かではありません。放たれたマス類も拍子抜けの感、お正月に向けて、満身に戦意を充電するよき時間かもしれません。

元旦恒例の塩焼き販売をどうするか判断に困っています。子持アユの塩焼きは串を刺して焼くだけなので簡単ですが、イワナとなるとエラや内臓を除去する作業が加わってくるので面倒です。冷凍アユの在庫もなく、イワナ以外に腹案もなく、どうしたものか、那覇地検の判断を仰ぎたいくらいです。

レストハウスの入口に、手洗い専用の流しを設置しました。どうぞご利用ください、足を洗ってはいけません、来年もトラウトを愛していただき、かつ継続的なお客様でいただきたいと存じますゆえ。

2010年12月28日火曜日

Thank You Ticket

年末年始営業します、元旦もやります。お正月休みの釣行をご計画の諸兄、何処の釣場側も虎視眈々と諸兄を狙っています、かきいれ時です、かたまりの売上を画策しています、厳選を要すと考えます。

12月30日~1月10日の間、当店と2号店の共通券でThank You Ticketなる釣り券を設定します。平素のご愛顧に感謝するべく、期間限定のサービスです。
料金は3900円、Walton GardenとTrout Hatcheryの双方でそれぞれ3時間づつ、計6時間お楽しみいただけます。当日のご利用に限りますが、どちらを先にご利用いただいても結構です。また双方の営業時間内であれば何時でもご利用いただけます、間に昼食、昼寝、大掃除、お好きにご活用ください。料金は最初のご利用店でお支払い下さい。ご利用の方は受付シートにその旨ご記入下さい、ご趣旨が分かれば何とご記入いただいても結構です。移動時間は10分です、受付に近道マップがあります。実釣のHatchery、癒しのWalton、ご満喫いただければ幸いです。

お正月に向けて、以下を改善しました。
沖の鳥島、撤去しました。排他的経済水域は無くなりました。
製氷機、設置しました。流しのそばにあります。1杯、いっぱいを問わず200円です。

2010年12月25日土曜日

氷点下の朝

本日は平日以下の閑散、皆様ご多忙の由であります。木、金用日と混雑が続きましたので、マス類にはよきクリスマス休暇となりました。

底冷えのする寒さのなか、ご来店いただきましたお客様にはご体調なぞお崩しになられませんよう、ご自愛くださいます事を願っております。

2010年12月24日金曜日

Merry Christmas

主よ、願わくば傷つきします類を癒したまえ、罪深き釣人たちを許したまえ。
御心の天に行われるがごとく、地にも行われんことを。

2010年12月23日木曜日

数珠とロザリオ

本日は北風が強くお客様には災難でしたが、アタリが取りにくい中でも尺イワナは過半の方々に釣られたようです。当Walton Gardenのイワナは全ての人々に分け与えられました、まさに神の愛のごとくであります。祈る者、祈らざる者を問わず、であります。

明日はクリスマス イブ、皆様には多様な夜をお過ごしになられる事と存じます。本来この夜は家族で過ごすもの、子供や恋人達の特別な日では決してありません。我が国では何か取り違えていると思います。さておき、いづこの教会でも盛大なミサがとり行われる事になります。中でもカソリック教会で信者が手にしている物は、ロザリオ。十字架を中心に丸い玉が輪状に連ねてあり、祈りの回数を数える物です。
我が仏教圏にも同じ物があります、誰もが知っている数珠(じゅず)です。仏事には欠かせない物。
年末商戦に炊き付けられて、宗教的な裏付けがないままクリスマスに浮かれる世間は、右手に数珠、左手にはロザリオの体。

横文字にかぶれたクリスマスから一週間もたたずして、当然キリストなる者は忘却。我々日本人は和服に包まれ、神社仏閣に参拝し、雅楽に違和感を感じず、凛とした正月の空気に身をゆだねる。いかがなものかと存じます。

2010年12月22日水曜日

銀鱗の熱き血潮に触れもみで

本日は大型魚の活性が高かったようです、二週間前に放流したジャガーも登場したそうです。明日はどうなります事やら。尺イワナは依然好調です、午前からあまり釣れるので、午後に釣ったイワナを持って帰ろうと予定されたお客様、午後は釣れず、お持帰りになれませんでした。食べる分を確保してから遊んでください、当Walton Gardenの池模様は時々刻々と変化して行きます。

小生は焚火が好きであります。放火癖は全くありませんが、営業終了後に燃やすゴミの炎を見ていても癒されます。火を囲む事は原始よりの人類の営み、そこから文明が湧き出ていったと小生は考えます。
歌人与謝野晶子も焚火を愛したと聞きます。女史いわく、火をみていると、その物質が最後のエネルギーを振り絞って炎と化しているようで、いとおしくさえ感じる、との事。同じ嗜好でも、その感性の次元は遠くかけ離れたもの、脱帽。

2010年12月20日月曜日

諸人こぞりて(Joy to the world)

月曜日にもかかわらず大勢の方のご来店、感謝いたします。釣果は午前不調、午後に陽が出てやや復調の感。始めてのご来店の方には、当池本来の姿をご提供できなかった事をお詫び申し上げます。小生としても、数ある釣り場の中から当店を選んでいただいたお心に添えなかった事が残念です、平日には異例の放流をしましたが効果は希薄だったようです。

去る金曜日に、週末用に放流した尺イワナが今頃活況となりました。5時間で20尾釣った方も、やはり彼らは環境に順応するのが遅いよう。遅いというよりも、慎重、軽々に誘いに乗らないと言った方が適切、外来種ごときの軽薄さは持ち合わせていないようです。イワナに徳目を求めるわけではありませんが、日本の美学が彼らにはあると確信いたします。

2010年12月19日日曜日

Animal Therapy

この週末も多くのお客様にご来店いただき、厚くお礼申しあげます。土曜日は終日良好な釣果をご提供できたと思いす。午前中に至っては、放流担当の小生の出番を待つべくもなかったようです。過日ご案内いたしました通りのmenuで放流した後は、種々のマス類が活躍し、得心のいく一日でした。60㎝級のロックトラウトのあでやかさの前で、尺イワナの表現力は遜色なかったようです。地味の中に潜む可憐をご認識いただいのだろうと思います。前者を油絵、後者を墨絵と評価されたお客様がいらっしゃいました、うまい事申されるものです。

日付が変わって日曜日、午前は大型魚を主体とした放流に支えられて、釣ごたえのある個体にご満足の方が多かったようです。午後はその放流が裏目に出た感がありました、大型魚主体であったゆえに匹数が少なく、沈黙の昼間、まさにsilent noonでした。次週へ課題を残した感があります。

医療の現場でアニマル セラピーと言う取組みが、欧米を主に広まっているとの事です。主に犬を使った治療が多いと聞きますが、狩猟民族の末裔である彼らと農耕民族の邦人とは、人と犬の関係の基本的な概念が違うので我が国広く普及するには時間を要すと考えます。しかし当方としては、このセラピーには今さらの感があります。我がWalton gardenには、週に一度釣りをしないと精神の正常な均衡が保てない、とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。「トラウト セラピー」、ご同業各位、来年の流行語大賞をめざしましょう。

2010年12月16日木曜日

聖隷ウォルトン ガーデン

本日は真冬の寒さ、こたつで熱燗が一番、身も心も融けて行くはずです。イワナの塩焼きなぞと気のきいたつまみが添えてあればもつといいし、骨酒なぞを振舞われたら望外の喜び、誰が作るのよと、カミさんのドスのきいた声をよそに万事に理想を求める小生のたわ言は続く。

Trout Hatchery、困ったものです。「問題解決に向けて誠意努力している最中です。」と答弁できる連中がうらやましくあります。小生として当面困っている事は、T.Hatcheryの営業ではなく、その為に用意したマス類のやり所です。他店様へ出荷する群も含めて、当社の蓄用池は大混雑であります。当然行き所を失ったロットは当Walton Gardenに放流される事になります、むしろ廃棄と言った方が適切です。そこでこの週末は、ニジマスに多くを依存しない釣場を看板に掲げたT.Hatchery用の全ての魚群が、乗り間違えてこの池に泳ぎます。2店舗分の放流という事になりますが、売上が2店舗分にならない事はニジマスだって知っています。嗚呼、無情の週末かな。

巷ではクリスマス、どこに行ってもクリスマス、日本人がそんなに敬虔な信者だったとは知りませんでした。クリスマスとはキリストの誕生日、誰でも知っている事ですが文言に問題があります。「救世主イエス」の「降誕」の日と言うべきなのです。この領域の事を書きすぎると、平日に自転車に乗って布教活動をしている連中と同視されるのでやめておきます。ただ、この時期にだけこれでもかとクリスマス ソングが流れる巷に閉口しているだけの釣場オヤジであります。当Walton GardenのBGMは年中アベェ マリアとグレゴリア聖歌、いつもAngel's Voiceであります。

2010年12月14日火曜日

12月15日 2割引券進呈

明日15日は釣場のウッドチップの敷詰め作業を行う為、お客様に釣座のご移動をお願いする事が想定されます。ご迷惑料としてご来店全てのお客様に2割引券を差し上げます、当日でも、後日でもご利用いただけます。今期のオープン直前にしっかりチップを敷詰めた釣場ですが、随所に土が露出してしまいました。大物と格闘なさったお客様の踏んばりと、失望と焦燥を連れだって場内を歩き回られたお客様の痕跡が読み取れます。今回は伐採木のチップを予定しています、森の中の小径を演出できたらいいのですが。

尺イワナ、好調です。昨今のイワナの放流量は当池程度の釣場では異例の量です。隣接する養魚場のE-1という池にまだ800㎏程度残っています。早く空にしなければいけないのに、売れません。このままでは、Walton Gardenの、居酒屋で言う所の「お通し」になってしまいそうです。尺のイワナの何と哀れな事か、その身が尺であるが故に料理店では規格外となり、1匹単価が高い故に他の釣場では敬遠され、小生からも不良在庫と位置付けられ、当池で年始にかけて全て放流される事になりました。悲しからずや、主菜に足りるものが前菜になってしまいました。

2010年12月10日金曜日

ドナルドソン入荷

本日午後、懇意の養殖業者がドナルドソンを持って来てくれました。さっそく明日から放流します。40㎝級の小振りでした、容姿はサクラマスの様。昨年もご好評を賜りました原種に近しいドナルドソンです。詳しくは昨年同時期の本文をお読み下さい。

疾き事風のごとし、本種はよく走ります。昨年はもっと大型でしたが、対岸まで走られた方多数でした。ロックトラウトを目玉に勝負予定の今週末、ドナルドソンという目玉が増えました。サービス過剰の感がありますが、小生の朝食の目玉焼きは卵2個と決まっているのでした。

2010年12月8日水曜日

対岸に走る岩鱒

平日混雑しています、ビクを持参のお客様の来場多数。尺イワナの集客効果は抜群でした。その美味であった事のご報告が多く寄せられましたが、小生は最初から美味と申し上げていました、「おいしいと言っただろう、疑っていたのか?」。本ブログでのご説明が軽視されていた事に少々不機嫌な昨今であります。Catch and Taste、いい事です。この週末も尺イワナは、当養魚場の在庫処分として放流される事になります。レンタルのビクに限りがあります、どうぞご持参くださいますようお願い申し上げます。

週末の放流Menuは、ロックトラウト(60㎝超)、山県産、尺イワナ、銀ザケとなります。最近土曜日が比較的空いています、狙い目だと思います。

尺イワナを筆頭としたこの様な釣果であっても、マス類に食材としてのご興味をお示しにならない方も多くいらっしゃいます。可哀そうだから食べないのか、ゲームの対象としての認識で終わっているのか分かりません、養殖魚としては元気に釣られて、おいしく食べられてこそ本望のはず。
All anglers,all you need is LOVE.であります。

2010年12月1日水曜日

イワナが走るWalton Garden

着水と同時に表層で銀ザケ、その下にブラウン、中層でイワナ、低層でニジマス、楽しめたとのご感想多数。水深のある当池ならではのもの、今期最高の分布状況だと思います、魚群は良好に散っています。小生としても思惑通りの結果となり満足しています。特にイワナの活性が高く、スプーンでの反応がよかったようです。予想外のイワナを片手にキープのために奔走なさるお客様も多くいらっしゃいました。この週末はイワナに重きをおいた放流を考えています。
尺です、尺イワナです、渓流で捕獲するには、人跡未踏の沢に入り込まなくては難しいと考えます。山小屋に前泊し、軟弱な足腰に鞭打って、携帯の圏外表示が孤独感を増幅する中で身の危険を感じ、そして出会えるかどうかの尺イワナです。それをスニーカーで、缶コーヒー片手に、たばこを吸いながら釣れるWalton Gardenは安すぎるではありませんか。

早くも12月、今年こそはと頑張るつもりでしたが、何もできないまま年末。同じあやまちは繰り返さないつもりが、またやってしまって年末。「人間だもの・・」と相田みつお氏はなぐさめてくれますが、企業経営者としては、過去を学習する事なく同じあやまちを繰り返す者は失格なのです。我が身への失望に包まれた年末となりそうです。