2010年11月24日水曜日

銀ザケ放流します

週末はニジマスより多い量の銀ザケを放流します。

各地の淡水の養殖場で育てられた銀ザケ(20~30㎝)は、この時期に三陸沿岸の網イケスに放流され、来春に60㎝強に育ったところを水揚げされます。そして、量販店でお馴染みの銀ザケの切り身として販売されます。その銀ザケの一部を、懇意の同業から横取りして、WaltonとHatcheryに放流するわけです。超新物、ボージョレー何がしとは次元が違います。

業界の話ですが、この銀ザケの発眼卵は北海道東部で若干生産される以外は北米からの輸入卵です。単価は1粒約5円強、ちなみにニジマスは約1円、イワナやヤマメ等は約2円です。この事は、銀ザケがニジマスの5倍の魅力を持っている事を表しているのではありません、ご注意ください。加えて、この価格はあくまでも卵の値段です、ここもご注意ください。

2010年11月22日月曜日

凱旋報告

昨日曜日は大変な混雑で、ご来店のお客様にはご迷惑をおかけいたしました事お詫び申し上げます。

店主といたしましては、ここは勝負、釣らせ所と直感し、多勢に押されない圧倒的な放流量で一機に攻める戦略をとりました。有事における当店の軍事力の高さを知らしめるよき機会と認識し、日曜の全日で放流する予定の魚群を、午前8時に全て放流してしまいました。その後は、養殖池からトラックに積み出して2回放し、事無きを得た感があります。結果は極めて好調、あの人数の過半の方々にご満足いただく事の大変さをご理解いただけたら幸いです。人見知りのイワナは煩悩少なき方に釣られたよう、イワナで一杯というご予定の方が釣り上げる事はなかったようです。

表層にブラウン、その下にレインボー、見事な8色で構成された当池は、主客ともに満足な1日でした。
次の週末はさらに着色し、9色となります。岩手県、岩泉産の銀ザケです、ご期待下さい。

2010年11月18日木曜日

岩魚の骨酒が似合う季節

午後から久しぶりの晴れ、釣果も好調だったようです。

この週末はまたぞろブラウンを放流します。ニジマスと同サイズなのでお間違えになりませんように、rainbowの7色は茶色を含みません。

尺のイワナも放流予定です。このイワナは是が非であっても食していただきたい、当社自慢の生産物で、
7キャラットのイワナであります。料理店へは1尾500円で販売しています。7匹釣れば5時間券相当、Walton Gardenの入場料は安すぎはしませんか?

2010年11月15日月曜日

風土

裏をかかれました。この週末は当店のお客様の多くが新規店に行かれると予想していました。この現象に首をかしげる小生に、紳士淑女いわく「新規店の喧騒、混雑をあえて避けてきた」。さすがに当店のお客様であります、静かなる事に重きを置き、癒しの時空を買う為に代金を払うのだと。Walton Gardenの創業の志し、店名の由来、両者を見失うほど舞いあがっていた小生としては、ただただ恥じ入るばかりでした。以後、軸足のぶれない両店の経営を心掛けようと存じます。

その後、上記のお客様方をレストハウスから傍観していますと、この地には確実に風土なるものがあると確信いたしました。釣人は風、釣場は土であります。今この地においての、この静寂な空間は風によって構成されたもの、土としてはこの風が吹き去って行かぬよう肥沃な土壌をはぐくんで行くべきと感じました。時には北風ごときの方もいらっしゃいますが、こういう風はさっさと吹きぬけてもらいたいものです。

このような、新規店のオープンを知りながらも当店にご来店いただいた方々に、多くの祝辞やプレゼントを賜りました、伏してお礼申し上げます。とりわけ、九州長崎出身の小生の愛すべき焼酎を下さった方がいらっしゃいました。祝杯にと包装をといてみると、鹿児島は日置の逸品「宝山」でありました。新規店の営業が順調に推移し、利益をだせるようにとの温かい思いを込められたメッセージと推察申し上げますが、この週末にあえて当店にご来店いただいたお客様方が小生にとっての「宝」である、「宝の山」は当Walton Gardenにすでにあるのだと深く感銘いたしました。以後、当店は大人の釣場として、多くの方々に愛され続ける釣場運営に傾注して行きたいと思います。

2010年11月10日水曜日

既存店の意地

小生の能力からして2つのブログを書くのは難儀であります。資金余力があるならば、スポークスマンなる人物を雇用したい限りです。

この週末、喧騒の中の新規店を避け当店にご来場ご予定の諸兄、good choiceであります。山形県産、ブラウン、2号店より大きいニジマス、既存店のコケン、全てを放流いたします。浮足立った小生としては、新規店に重きを置かざるを得ない身ゆえに、当店での「釣れないトラブル」を回避するため、普段より多くの放流をせざるを得ません。怒涛の放流となります。その実、内情は来月から搬入されるアユの稚魚のために、早く養殖池を空にしたいという思惑があるのではありますが。

過日、1匹のニジマスにとても癒された、と感慨深く申される初老のお客様がいらっしゃいました。多くをお語りになりませんでしたが、推察申し上げるに諸事ご苦労がおありのようでした。当店と当マス類がこの方に一服の解放感をご提供できたとすれば、身に余る光栄と存じます。ことさらの会議をも持たずしても、生物多様性の妙はこういう所にもあるのだと、思いました。

2010年11月7日日曜日

Tasha Tudor's Garden

本日のWalton Gardenは単独での最終営業日、多くのお客様にご来店賜りまして厚くお礼申しあげます。ブラウン トラウトの放流効果は抜群で、時間帯によってはニジマスよりも釣れていたようです。ブラウンの10倍の量のニジマスを放流した店主としては不本意な結果でした。

来週末は新規店の営業開始、小生もWaltonには不在がちになりそうです。その方がよろしいとのお客様の圧倒的なご意見、これも不本意な話であります。そこで、当Walton gardenは今後カミさんを主軸に展開するのも一案と思っています。本人に打診していませんが、了承を取り付けるのは困難な様です。万が一そうなった場合でも、トラウトをおざなりにハーブへ修身という事になりそうです。目指すはターシャ テューダーの庭という事になるでしょう。

2010年11月4日木曜日

ブラウン トラウト放流します。

この週末は、60㎝超の山形県産に加え、小生にとって思い込みの強いブラウン トラウトを放流します。水質も安定しています、いい週末になりそうです。

「釣れるパターンがつかみにくいので、数が釣れない。」ご来店のお客様の当池のご評価であります。さて、いかがなものか。当店の放流量は近隣他店の比ではなく、確実にマス類は大量に池に残存しています。釣り上げるかどうか、釣人の技量だけがそれを決定します。釣り、すなわち生体とのたわむれにBack SpaceやCLRなるキーは存在しません、画面上のゲームとは全く異質なもので、経験則やマニュアルで解決できない、人知人力が及ばないところある、この事が釣り人を魅了し続けているのだろうと思います。こんな狭小な池ですが、マス類を取り巻く環境は時々刻々と変化します、5分前の正解は過去のものと成り得る場合だってあります。その変化を嗅ぎ取る、鋭敏な本能を持つ釣り人だけが勝者となるはずです。その辺の過程を楽しむ余力のないお客様には、当店への釣行を回避していただく方が無難だと思います。

2010年11月2日火曜日

waltongarden.com/th/

山形県産ニジマスの第二弾入荷しました。2号店用に仕入れたのですが、本池で使ってしまう事になりそうです。最上川沿いの紅葉は今ひとつでした、真室川音頭も虚しく響きそうです。

嘆きの釣池The Trout Hatcheryのオープンは11月13日(土)になりました、決定です。ホームページのアドレスは本タイトルの通りです。

このブログを書いている途中に、柿田川フィッシュ ストーリーのオーナー綾部氏から電話がありました。曰く「うち、やめる事にしたんだ」、ケニアのサファリでキャンプをしながら決断したそうです。氏とは小生の創業時からのお付き合い、万感の思いがあります。お疲れ様でございました。