2010年10月30日土曜日

冬の台風

台風接近中です、かなりの風雨です。本日のご来場者数は2名様、お足もとの悪い中のご来店誠にありがとうございました。開店以来、シーズン中でお客様が0名の日は無い、という記録を更新しました。
記録と言えば、おとといの木曜日、雨でしたが、5時間で200尾超の釣果のお客様がいらっしゃいました。たぶん当池のルアーでの捕獲数の最高記録ではないかと推察します。このお客様は翌金曜日もご来店になりました、2匹目のドジョウはいなかったようです。またのご挑戦お待ち申し上げます。

嘆きの釣池The Trout Hatcheryの工事は、最大の課題を昨日解決し、来週からは淡々と場内整備をする段階に来ました。まさにThe Beatlesの歌う「Yesterday all my troubles seemed so far awy」であります。月曜日は駐車場の区画等を整備する予定ですが、社内外から相当数の台数分を確保するよう進言されまています。しかし、しかしであります、そんなにハヤるわけがない、ハヤっては困るのです。再三申し上げているように、ここは養殖場として成功するべきであった場所。その養殖で成功せずとも、管理釣場としては成功したとなると、小生の経営能力は釣場経営どまりという事になり、資質の高かざるを証明することに等しいのです。小生の心の深淵には、この事への抵抗、わだかまりがあるわけです。釣場なぞというものは、魚しだい、良質な魚が多く釣れれば繁盛します。経営者の力量が問われる事はあまりありません、ここが大きな問題であります。

2010年10月27日水曜日

The Trout Hatchery 嘆きの釣池

突然冬になりました。辻斬りのごとく、前ぶれなしに、冬の感です。久しぶりの青天でご来場者も多かったのですが、当池のマス類のご機嫌は極めて麗しく、店主、釣人ともに得心のいく本日でした。ヒモが切れた風船のような当池の池水も良好な状態に回復しつつあります。しかし、週末は台風の予報、池水が荒れてくれない事を願うばかりです。冬の様気と台風の予報、両者が混在するとは、当店の店主以上にズレています。

2号店The Trout Hatcheryの工事は70%終了ですが、11月3日のオープンは断念しました。雨が多く工事が順延したためです。この副名「嘆きの釣池」の開業の理由は先般ご案内いたしました。大幅な赤字続きの養殖場の継続稼働を断念し、水と池があるから釣池にしたという短絡的な理由であります。本来であれば、マス類の種苗生産を軸に当社の第3の魚類生産基地として、その雄姿をたたえているはずでした。本来の事業計画の目的が成就せず、その過半が取り壊されて釣堀へと豹変していきました。トラウト フィッシングのご愛好家には恐縮ですが、小生の本来の仕事である養殖業の立場で見ると、釣堀経営は極めて軟弱な事業と映ります。硬派的なな一次産業と比較して、サービス業に近しい釣堀が軟派的に見えてしまうのです。工事の進捗と小生の落胆が比例しながらの最終工事になりそうです。

と言いながら、この週末にご来店のお客様にThe Trout Hatcheryの割引券を差し上げます。くじ引きで10~50%offの券を差し上げるのだと、愚妻が申しておりました。

2010年10月24日日曜日

魑魅魍魎の跋扈する池

昨日来の急激な気温の低下で少々ターンオーバーぎみ、濁っています。昨年までの当池であれば確実に営業停止の状態になるところでしたが、今期は排水の構造を改良した効果で、少々の濁り程度で下げ止まっています。お客様のなかにもこの点を鋭くご指摘の方がいらした事には驚きました。

ところで本日、他に抜きん出た釣果をあげられたお客様より次のご評価を賜りました。
「釣の雑誌等で紹介されている、エリアの一般的な攻略法がここWalton Gardenでは全く通用しない。釣人の高い思考が要求される、この事が釣を難しくしていると同時におもしろくもしている。」
このご評価の営業上の功罪は別として、元来ヘンクツの小生としてはありがたきご評価と感銘しています。
かくなる本日は夕方まで混雑、予備の魚群まで放流してしまいました。最良ではないコンディションの中でそこそこの釣果をご提供できたのは5回の放流と、試行考察に優れたお客様の高い釣技に起因するものと思います。

今期の排水構造の改修で釣池の水質管理は万全と思っていましたが、いとも簡単に濁ってしまいました。こんな小さな池ですが、この小宇宙を管理しきれない、放流した魚群がどこに行ったかわからない、マス類の活性が最高点に達し釣人の興奮が沸騰するべき時刻に本降りの雨、本日の当池には釣を好まないチミモウリョウがバッコしていたようです。

2010年10月22日金曜日

武家を嫌って・・・

日中は低層、日没後に表層とお決まりの1日、ご来場者が多かったので2回放流しました。夕方以後はヒンヤリ、この時期本来の気温でしょう。水車の水流を抑制しました、池水は少々濁っています。

2号店The Trout Hatcheryは池本体の造成が終了しました。後は細かい作業になります。
採算の取れない養殖場を釣堀にせざるを得ない、養殖を業とするものにとっての切なさが、秋風と共に身にしみます。今夜は熱燗だ。

2010年10月17日日曜日

好調のきざしあり

起死回生の1打、七転八倒の末に放ったその1打は、昨日までの阿鼻叫喚を打破する痛快な1打でありまた、本日の放流の事です。右手に山形県産、左手に千葉県産のお客様多数、そのお客様の笑みをもたずして小生を癒すものはない、と実感。来週の釣果は明日以後の当ブログの行間をお読みください。

2号店 The Trout Hatcheryの工事は30%終了ですが、新規店に振り回されない既存店であり続けるためにThe Walton's Gardenは大型ニジマスに加え、魚種も増やしていく予定です。ご期待下さい。

2010年10月16日土曜日

釣らせる事は釣る事より困難なり

土曜日にしてはお客様も少なく静かな日でした。今期の当池は、前期と比較して透明度が高い事はすでにご案内いたしました。この事が原因で魚群が沖に逃避し、その結果安易に釣れない現象となり、これがご来場者数に反映しているのだと思います。釣池の水を前期のように濁った状態に戻すと、簡単に釣れるようになると思います。しかし小生としてその刹那的な手法は好みません、この状態で今期は営業します。対策としては放流量をもっと増加し、生息密度を高くする以外にないと考えています。明日は常時の1.5倍量を放流します。山形県産50㎝超も100尾程度予定しています。

夕方は釣れています、かなりいい状態と思われます。

2010年10月15日金曜日

凶作?

先週末来放流いたしました山形県産の大型ニジマスは、やっと本来の馬力を取り戻したようです。到着直後の放流群はいとも安直に取り込まれ、コメと同じく本年の同県産は不作と危惧しました。しかし一週間を経てだいぶ当地の水温に慣れ、当釣池をジュウリンしている感があります。この週末も追加して放流予定です。

Walton GardenⅡ(仮称)の工事は20%終了です。
店名を「The Trout Hatchery」としました、トラウト ハッチェリーと読み、マス類の孵化場という意味です。当社の孵化場の跡地に建設したのでそうなりました、極めて短絡的なネーミングです。略してトラハチです。

2010年10月10日日曜日

傾向と対策

本日は午後からのご来店が多く、夕方にもかかわらず多くのお客様がいらっしゃいます。その為かマス類のライズも心なしか控え目の感です。5回の放流は虚しく空砲に終わりました。
待望の山形県産Over The Rainbowはご機嫌うるわしからず、午後から25尾を放流しましたが確認できた捕獲数は1尾。山紫水明なる事のみを知る彼らには、過酷な環境なのか、明日以後の経緯をみて判断すべところです。

傾向1、今期の当池は低層水を常時排水するように改造しました。その結果直接的な目的は成就され、水質は極めて良好に保たれています。しかしながらその良好な水質に起因してマス類が広く、深く拡散する傾向にあります。どの層でも釣れますが、連続して釣れる事はまれなようです。

傾向2、前記低層水の排水口は池中央の最深部にあります。常時大量の排水をしているので、吸引力により大きな渦がその周辺にあると思われます。実際ラインやルアーが吸い込まれそうになったとお客様のご指摘。この渦の中に魚群はあるようです。

対策、皆無。お客様の高い技術にゆだねるしか手はありません。明日も千葉県産、山形県産ともに放流予定です。ここは俺の出番だとおっしゃるお客様のご来店をお待ち申し上げます。

2010年10月7日木曜日

驚愕の山形県産ニジマス放流します

お客様の熱きリクエストにお答えして、この連休にあの山形県産スーパーレインボーを放流します。詳細は昨年の同ブログをご参照いただくとして、今回も怒涛の60㎝級です。最大個体4㎏と現地より連絡あり、明晩当地へ到着します。山形は鳥海山の中腹、月光川の源流部、通年7℃の湧水で育ちました。ヒットしても体高のある魚体の動かざる事に、始めて遭遇するお客様は驚愕なさる事間違いありません。

幽谷の地で育まれた彼らは美しき山河しか知りません、けがれ多き都市部に連れて来られるには清純すぎます。いささかのタメライを感じながらの放流となります。

Walton GardenⅡの工事は10%終了です。

2010年10月1日金曜日

複雑なる心境

またぞろ週末がやって来ます。本日の夕刻の様子ではまずまずだと思います。

今週は他店様へのニジマスの納品で多忙でした。日量1㌧強の出荷はかなり過酷で、私共の機動力の限界を超えていました。ともあれ無事終了、後は納品先で元気に釣られて、先様にご満足いただける事を祈るのみ。他店様のご隆盛と当店の繁盛、いづれに重きを持つか複雑な心境ではあります。

鳥害には猛禽類、なかでも夜目の効くフクロウが有効的とのアドバイスを受けた事があります。はたして木彫りのそれで通用しますかどうか。