巨大イワナ、想定以上の活況、主客ともに驚愕の日々であります。特にミノーで狙った方には確実の結果が出でいるようです。昨年は尺イワナを存分にご堪能いただいたWalton Gardenでありますが、今年は更なる大型、40㎝を平均として50㎝級も混在します。今を除いては未来永劫に拝めない逸品、この週末も100尾放流します。昨週は放流直後の個体がミノーをまる飲みしたとのご報告がありました、小生としても報われる放流であります。
東北各地に狩猟を業としているマタギと呼ばれる集団が存在する事はご存じだと思います。山を崇拝し獲物に尊敬と感謝を忘れない、自然と共存する独特の信仰に裏付けされた猟を営む集団であります。人間嫌いの小生が敬愛し続け、、彼らが住むという土地を旅したり、家を建て替える時はマタギのシカリの住家風に大きい囲炉裏をきったエントランスにする事を計画したりと、酒が進むとカミさんにもこの話をする事がよくあります。雪渓に登れない、沢を渡れない、鉄砲が撃てない、獣の解体もできない、マタギのマの字もできないくせにであります。ただ彼ら独特の文化やそれを取り巻く風土を敬愛し、文化人類学的な見地で興味を持っているだけでありますが。
ところでそのマタギの人々、初夏等には川で漁も営んでいたとの記述があった事を記憶しています。奥羽山脈の奥の奥、深山幽谷を分け入り、源流が流れ落ちる滝壺の深場で大イワナを釣っていたかもしれません。そんな彼らが当池の巨大イワナを見たら何と言うか、関東平野のトイレ付きの釣場で、車を降りて1分で、普段着で、女性子供同伴もあるような、そんな短絡的な所で、自分達が年に一度出会えるかどうかの2尺にやや欠ける巨大イワナを、きっと彼らが表現するであろう「シロウト」の集団が笑みながら釣っている、嗚呼何と嘆かわしい事か、マタギ達のため息が聞こえてくるような、そんな今日この頃の、恐縮極まりないWalton Gardenであります。
2012年2月28日火曜日
2012年2月23日木曜日
創業の原点
季節は確実に春に近づいているようです。季節の変化に人類よりも鋭敏なマス類はその事をよく知っているよう、極めて高い活性が見て取れます。当池もやや透明度が増し、巨大イワナのチェイスする様子がうかがえます。釣人を嘲笑するかのような、愚弄するかのようなチェイスであるようです。かくなる巨大イワナの放流は当分続きそうです。
昨日秋田県に出向いた帰路に大好きな磐越自動車道を通りました、郡山を過ぎたあたりからの風景が好きなのであります。何度も申し上げるように、東北の郊外には日本の原風景があります。Fukushimaになってしまった福島にも変わらぬ風景が広がっています、向井潤吉画伯が写したような風景が車窓から眺められる自動車道であります。
この様な日本の原風景は子供の頃から好きでした。山と川と水田で構成されるその風景を眺めているだけで心が平安になります。この風景が未来に継続されていく事が、我が国が平和である事を物語るのだろうと考えています。ヤマメやイワナが川に泳いでいる事が、国土が健全である事の象徴とも考えます。思えばこの辺の感覚が創業の原点でありました。開発により河川が汚濁され在来の魚類が生息できなくなって行く、これは止めようもない時代の流れであります。並以下の能力の小生としては、かつてそこらに生息していたであろう魚類を養殖し携わりながら、失われつつある河川環境に警鐘を鳴らしていければと思いました。昔はこの川にヤマメと言う美しい魚がいたんだ、とならない事を願いつつであります。
ヤマメやイワナに対してWalton Gardenのお客様とは違った接点を持つ小生でありますが、主人と客人の不均衡なバランスが当池の一番の特徴であります。
昨日秋田県に出向いた帰路に大好きな磐越自動車道を通りました、郡山を過ぎたあたりからの風景が好きなのであります。何度も申し上げるように、東北の郊外には日本の原風景があります。Fukushimaになってしまった福島にも変わらぬ風景が広がっています、向井潤吉画伯が写したような風景が車窓から眺められる自動車道であります。
この様な日本の原風景は子供の頃から好きでした。山と川と水田で構成されるその風景を眺めているだけで心が平安になります。この風景が未来に継続されていく事が、我が国が平和である事を物語るのだろうと考えています。ヤマメやイワナが川に泳いでいる事が、国土が健全である事の象徴とも考えます。思えばこの辺の感覚が創業の原点でありました。開発により河川が汚濁され在来の魚類が生息できなくなって行く、これは止めようもない時代の流れであります。並以下の能力の小生としては、かつてそこらに生息していたであろう魚類を養殖し携わりながら、失われつつある河川環境に警鐘を鳴らしていければと思いました。昔はこの川にヤマメと言う美しい魚がいたんだ、とならない事を願いつつであります。
ヤマメやイワナに対してWalton Gardenのお客様とは違った接点を持つ小生でありますが、主人と客人の不均衡なバランスが当池の一番の特徴であります。
2012年2月16日木曜日
対酒当歌 人生幾何
何故か釣果は上向きであります。季節は確実に春に向かっている事をマス類は知っているのでしょう。巨イワナも程よく釣れて、小生のストレスも完全に払拭されました。この週末も100尾の放流を予定しています。
先月から池入れしたアユ稚魚も順調に育ち、極めてよき日々が続いています。年末に肝機能の数値が高いと医者に指摘されて、やや控えめにしていた酒量も従前に増して来つつあります。小生の主治医は女医であります、芋焼酎の馥郁たる魅力なぞ分かるはずもない女医ごときの言に惑わされる事はない、酒がうまいという事は肝機能が回復している証拠、気分のいい時はたらふく飲むべし。
三国志のヒーロー曹燥も詠んでいるではありませんか、「酒に対してはまさに歌うべし 人生いくばくぞ」と。
先月から池入れしたアユ稚魚も順調に育ち、極めてよき日々が続いています。年末に肝機能の数値が高いと医者に指摘されて、やや控えめにしていた酒量も従前に増して来つつあります。小生の主治医は女医であります、芋焼酎の馥郁たる魅力なぞ分かるはずもない女医ごときの言に惑わされる事はない、酒がうまいという事は肝機能が回復している証拠、気分のいい時はたらふく飲むべし。
三国志のヒーロー曹燥も詠んでいるではありませんか、「酒に対してはまさに歌うべし 人生いくばくぞ」と。
2012年2月9日木曜日
幻の巨大イワナを喰う
巨イワナの放流は様々なドラマを演出しているようです。お1人で4匹も釣り驚嘆あいまって買ったばかりの6万円のリールを踏んで壊した方、晩酌には巨イワナの刺身と決め込んで意気揚々とご来店なさり意気消沈で帰宅された方等。先週放流した100尾は知る限り20尾程度しか釣られていない様、まだ多くが残存しています。警戒心の強いニッコウイワナ、それも50㎝超となると猜疑心に満ち溢れた個体群のはず、しかし放流後1週間を経て居心地のいい付き場に陣取り、貴殿の投げ放ったルアーの真贋を虎視眈々と見極めているはずです。
明日(金曜日)に更なる100尾を営業中に放流します。先週は金曜日の閉店後に放流したためその現場をお客様にご確認していただく事ができず、こちらはお客様の猜疑心を助長する事になりがちと判断したためです。
前述のように、イワナの刺身を食す事がご希望のお客様が多くいらっしゃる様です。十分な量をご提供しているとは言え釣果が不幸に終わる事も考えられます、そのためこの週末はストック池に備蓄している群を1尾500円の破格で販売します。魚を得る手段によって魚の本質は変わりません、是非ともご賞味下さい。酒肴としての食し方、店頭にて小生がご伝授いたします。
明日(金曜日)に更なる100尾を営業中に放流します。先週は金曜日の閉店後に放流したためその現場をお客様にご確認していただく事ができず、こちらはお客様の猜疑心を助長する事になりがちと判断したためです。
前述のように、イワナの刺身を食す事がご希望のお客様が多くいらっしゃる様です。十分な量をご提供しているとは言え釣果が不幸に終わる事も考えられます、そのためこの週末はストック池に備蓄している群を1尾500円の破格で販売します。魚を得る手段によって魚の本質は変わりません、是非ともご賞味下さい。酒肴としての食し方、店頭にて小生がご伝授いたします。
2012年1月31日火曜日
巨イワナ放流月間
秘蔵の巨イワナ群、2月は特別放流月間とし、今週末より始めます。最大級の個体は50㎝超、驚愕の、驚嘆の、3年魚、当池以外では絶対に拝めないイワナであります。通常イワナは2年魚になりますと成長曲線の下落が顕著になり、養殖池の生産性が落ちてきます。その為親魚候補以外は1年魚で出荷する事が経済上有利になってきます。1年で塩焼きサイズまで育ててさっさと売り飛ばす、これを毎年繰り返す事で生産性が上がり利益に貢献するという構図です。今回の3年魚、経済的な使命には答える事はかないませんでしたが、釣人の本望には十分答える事ができるはずです。釣り上げる事ができたお客様には、ネットの中のイワナに対しその当たりの労をねぎらっていただければ幸いです。ちなみに1尾の生産原価は、当所の5時間券相当と相成ります。
池水も安定し、放流効果も顕著で、冬季としては良好な状態にあります。本コラムの小生のネガティブな描写につきまして、聡明な諸兄におかれてはその行間をお読み取り頂きたくお願い申しあげます。
最近このコラムを書く事をためらいがちになっています。もともとこの作業に割く時間は30分程度と決めていましたが、読み古して自分の稚拙な文章に赤面してしまった事にあります。きっかけは、当池の事を記述した人様のブログを何とも無しに読んだ事にあります。その多くが子供の絵日記の様、脈絡に欠け抑揚のない文章に写真が貼り付けてあるだけ。この程度のものを周知せしめる方の見識が嘆かわしく思われ、ひるがえって小生のブログも賢者には笑止な拙文の印象を与えているであろうと恥じ入り、放流Menuを躊躇するようになったわけです。しかし更新されていないホームページは営業上好ましい事ではないため、無い頭を小突きながらでも書かざるを得ません。諸兄におかれては、所詮魚屋の書き記す事、中身の程はご容赦賜りたくお願い申し上げます。
池水も安定し、放流効果も顕著で、冬季としては良好な状態にあります。本コラムの小生のネガティブな描写につきまして、聡明な諸兄におかれてはその行間をお読み取り頂きたくお願い申しあげます。
最近このコラムを書く事をためらいがちになっています。もともとこの作業に割く時間は30分程度と決めていましたが、読み古して自分の稚拙な文章に赤面してしまった事にあります。きっかけは、当池の事を記述した人様のブログを何とも無しに読んだ事にあります。その多くが子供の絵日記の様、脈絡に欠け抑揚のない文章に写真が貼り付けてあるだけ。この程度のものを周知せしめる方の見識が嘆かわしく思われ、ひるがえって小生のブログも賢者には笑止な拙文の印象を与えているであろうと恥じ入り、放流Menuを躊躇するようになったわけです。しかし更新されていないホームページは営業上好ましい事ではないため、無い頭を小突きながらでも書かざるを得ません。諸兄におかれては、所詮魚屋の書き記す事、中身の程はご容赦賜りたくお願い申し上げます。
2012年1月15日日曜日
「あっしにはかかわりのねえこって」
年末来の寒さで放流効果が顕著にならず、心労多き日々が続いております。放流作業中も、背後にお客様の無言のため息を感じる事もあります。当方といたしましては、原価を投入する事でその義務は果たした、その後の釣果はその時の気象やお客様の技量にゆだねられると申し上げたいのですが、なかなかそうも申し上げられない事の心労が蓄積されすぎた感があります。
そこで表題の事、渡世人である木枯し紋次郎の名せりふであります。翻訳家が英訳すると「It isn't my business.」とでもなるのでしょう。それであります、放流の後に釣れるか否か、それは小生にはかかわりのない事、小生の仕事ではない事、この事を皆様に明言しておく事で心の平安を取り戻そうと考えています。
その手法として、来週から木枯し紋次郎のいで立ちで放流する、いかがでしょうか。三度笠にかっぱをはおり、長いようじを咥えながら放流する。そのかっぱの背中には大きく表題のせりふが書いてある、ばかの上塗りは承知の上で。
そこで表題の事、渡世人である木枯し紋次郎の名せりふであります。翻訳家が英訳すると「It isn't my business.」とでもなるのでしょう。それであります、放流の後に釣れるか否か、それは小生にはかかわりのない事、小生の仕事ではない事、この事を皆様に明言しておく事で心の平安を取り戻そうと考えています。
その手法として、来週から木枯し紋次郎のいで立ちで放流する、いかがでしょうか。三度笠にかっぱをはおり、長いようじを咥えながら放流する。そのかっぱの背中には大きく表題のせりふが書いてある、ばかの上塗りは承知の上で。
2012年1月12日木曜日
中年は荒野をめざす(旅の宿から)
さらばウォルトンと言う事で、年末年始で疲弊した心身に平安を取り戻すため一人で旅に出ています。山形は赤倉温泉、なじみの旅館でありますが、何と昨日からこの冬一番の寒波、大地は白銀。出迎えたおカミのあきれ顔をよそに、小生は満面の笑み、平素とは違う別世界に身をゆだねる事が目的と息吹く。しかし関東平野で温められていた老体には酷な外気、館外は危険と判断、浴衣に紺色のドテラをひっかけ、手ぬぐいをぶら下げて風呂へ、芭蕉も立ち寄ったと言う名湯を浴びる、折りたたんだ手ぬぐいを頭に乗せて露天風呂へ、普段の無天風呂とは別物、オヤジの至福の時、しかし心中は早や夕食に有りと足早に部屋へ。
人一倍人間嫌いの小生は、旅館においては必ず部屋食と決めている。「お夕食は○×の間でご用意しております」なぞと合理化を隠ぺいした慇懃無礼な旅館には絶対に泊まらない。隣のヤツラが不快に感じるのであります。先附の前に煮物を食べるやつも気になるし、稚拙な内容の会話も耳触りだし、騒々しい子供がいる事もあるし、それを叱らない親なぞを見かけると血圧が高くなる。かくして今夜は一人で雪見酒、何も言わずとも好みのビールが添えてあるし、いい頃あいで熱燗が運ばれてくる、抜群のタイミングと言うより人嫌いの小生を仲居さん達は避けているのだろうと推測する。
酒が進み浴衣がだらしなくなって来るのと反比例して心身はフツフツと燃え上ってくる、細胞のヒダの隙間まで入り込んだ美酒は明日への活力を導いてくれるはず、希望多きはずの未来に乾杯をしなければいけない、今夜はここまで、さてフロントに電話、「熱いヤツもう一本」。
人一倍人間嫌いの小生は、旅館においては必ず部屋食と決めている。「お夕食は○×の間でご用意しております」なぞと合理化を隠ぺいした慇懃無礼な旅館には絶対に泊まらない。隣のヤツラが不快に感じるのであります。先附の前に煮物を食べるやつも気になるし、稚拙な内容の会話も耳触りだし、騒々しい子供がいる事もあるし、それを叱らない親なぞを見かけると血圧が高くなる。かくして今夜は一人で雪見酒、何も言わずとも好みのビールが添えてあるし、いい頃あいで熱燗が運ばれてくる、抜群のタイミングと言うより人嫌いの小生を仲居さん達は避けているのだろうと推測する。
酒が進み浴衣がだらしなくなって来るのと反比例して心身はフツフツと燃え上ってくる、細胞のヒダの隙間まで入り込んだ美酒は明日への活力を導いてくれるはず、希望多きはずの未来に乾杯をしなければいけない、今夜はここまで、さてフロントに電話、「熱いヤツもう一本」。
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