2012年2月23日木曜日

創業の原点

季節は確実に春に近づいているようです。季節の変化に人類よりも鋭敏なマス類はその事をよく知っているよう、極めて高い活性が見て取れます。当池もやや透明度が増し、巨大イワナのチェイスする様子がうかがえます。釣人を嘲笑するかのような、愚弄するかのようなチェイスであるようです。かくなる巨大イワナの放流は当分続きそうです。

昨日秋田県に出向いた帰路に大好きな磐越自動車道を通りました、郡山を過ぎたあたりからの風景が好きなのであります。何度も申し上げるように、東北の郊外には日本の原風景があります。Fukushimaになってしまった福島にも変わらぬ風景が広がっています、向井潤吉画伯が写したような風景が車窓から眺められる自動車道であります。

この様な日本の原風景は子供の頃から好きでした。山と川と水田で構成されるその風景を眺めているだけで心が平安になります。この風景が未来に継続されていく事が、我が国が平和である事を物語るのだろうと考えています。ヤマメやイワナが川に泳いでいる事が、国土が健全である事の象徴とも考えます。思えばこの辺の感覚が創業の原点でありました。開発により河川が汚濁され在来の魚類が生息できなくなって行く、これは止めようもない時代の流れであります。並以下の能力の小生としては、かつてそこらに生息していたであろう魚類を養殖し携わりながら、失われつつある河川環境に警鐘を鳴らしていければと思いました。昔はこの川にヤマメと言う美しい魚がいたんだ、とならない事を願いつつであります。

ヤマメやイワナに対してWalton Gardenのお客様とは違った接点を持つ小生でありますが、主人と客人の不均衡なバランスが当池の一番の特徴であります。