2010年1月29日金曜日

数で勝負

今日の天気予報はおおはずれ、午前は予想外の荒天で雷、強風と最悪でした。午後からは天気、釣果ともに回復の様。
最近の放流内容は大型魚やその他のマス類に固執してきましたが、この週末は小型(約25㎝)のニジマスを放流します。毎度週末に放流するニジマスと同じ重量を予定していますので、尾数は倍に増えます。お客様すべからくに放流魚が行き渡る事を確信しています。

魚類の養殖場では育成段階で何回も選別分養という作業を行います。畜産とちがい魚類は個体ではなく群で飼育管理するため、飼育段階で個体の大小が生じます。その大小を分けて飼育することは、共食い防止と配合飼料の粒径を統一するために必要な作業です。過去に約10万尾のイワナの稚魚を選別することなく食用サイズまで飼育したことがありますが、3割程度しか残存していなかった経験があります。イワナは特に共食による減耗がはげしい魚種ではありますが。
養殖場の飼育池とは言えその中の水域では、魚たちが生き残りをかけて激しい戦いを繰り広げているのです。まさに食うか食われるか、世に言う「仕分け」なぞと生やさしいものではない弱肉強食の世界です。さしずめ小生などは、魚だったらとうに食われていなくなっている事でしょう。

前段が長くなりましたが、当養魚場で今週イワナの選別をした時に食用には大きすぎる群がかなり出ましたので、ひそかにJames Pondに放流しておきました、釣られているところは目撃していませんが虎視眈々と貴方様のルアーを狙っているはずです。やつらは前段に申し上げた勝ち組の最たるもの、自分より強いものが存在することを否定している連中です、どうぞGoldfinger諸兄、人間が食物連鎖の頂点にいる事を教えてやってください。