2011年1月7日金曜日

寒イワナ

お正月も終わり、あの喧騒から解放されたマス類はすこぶる元気であります、傭兵である事を忘れたがごときの様です。本日は放流を伴わない平日にも関わらず良好、年末からの放流群の躍動は今頃になって活況。イワナは全てのお客様のお手元に届いた様です、スプーンで、特段のかまえも必要無く釣れています。理由は簡単、大量のイワナを放流しているからです。センエツですが、今の当店ほどイワナの放流比率の高い釣堀は無いと思います、不本意な放流が功を奏しました。

昨日と今日は冷たい北風に悩まされ、ご来店のお客様にはお気の毒でした。この寒さの中で、お金を払って釣りをする事、この事は小生を含む興味の無い者から見ると理解しがたき光景です。しかしご当人には至福の時間、精神の平安を支える他に代えがたき時間なのでしょう。池波正太郎も長谷川平蔵をもって、人間の生きがいなどと言うものは、朝飯がうまかったとか、夕方ふらっと遊びに出たとか、日常のささいな事にあるものと言わしめています。同感、かくも冷える夜は軍鶏鍋で熱燗、平蔵ならずとも望むところであります。