2010年10月27日水曜日

The Trout Hatchery 嘆きの釣池

突然冬になりました。辻斬りのごとく、前ぶれなしに、冬の感です。久しぶりの青天でご来場者も多かったのですが、当池のマス類のご機嫌は極めて麗しく、店主、釣人ともに得心のいく本日でした。ヒモが切れた風船のような当池の池水も良好な状態に回復しつつあります。しかし、週末は台風の予報、池水が荒れてくれない事を願うばかりです。冬の様気と台風の予報、両者が混在するとは、当店の店主以上にズレています。

2号店The Trout Hatcheryの工事は70%終了ですが、11月3日のオープンは断念しました。雨が多く工事が順延したためです。この副名「嘆きの釣池」の開業の理由は先般ご案内いたしました。大幅な赤字続きの養殖場の継続稼働を断念し、水と池があるから釣池にしたという短絡的な理由であります。本来であれば、マス類の種苗生産を軸に当社の第3の魚類生産基地として、その雄姿をたたえているはずでした。本来の事業計画の目的が成就せず、その過半が取り壊されて釣堀へと豹変していきました。トラウト フィッシングのご愛好家には恐縮ですが、小生の本来の仕事である養殖業の立場で見ると、釣堀経営は極めて軟弱な事業と映ります。硬派的なな一次産業と比較して、サービス業に近しい釣堀が軟派的に見えてしまうのです。工事の進捗と小生の落胆が比例しながらの最終工事になりそうです。

と言いながら、この週末にご来店のお客様にThe Trout Hatcheryの割引券を差し上げます。くじ引きで10~50%offの券を差し上げるのだと、愚妻が申しておりました。