2011年12月6日火曜日

栄枯盛衰

昨日曜日に放流した小型ニジマスは抜群の活躍でした。単にニジマスと言っても様々な飼育履歴があり、その特性は多様であります。また、受け入れる釣池側の環境によってもその特性は大きく左右されます。自分の釣池に合ったマス類を調達する、釣場経営には極めて重要な要件であります。

ほとんどの管理釣場ご愛好者が、それをゲーム フィッシングとして位置付けなさっていると存じます。そのゲームのツールとしてロッドやルアー類が釣具業界から過多と思える質量が供給され続けています。換言すればヘッポコ釣師でも、それらを武装することでより簡単にマス類を射止める事が成就する構図になりつつあります。さて、ゲームなる物の魅力を考慮すると、より難易度の高いミッションをいかにスマートに成功させるか、ここが醍醐味と言えます。そうであれば、マス類を生産、供給する側の業界は釣りにくいマス類を育種する事が本来求められるべきであります。最新のルアーを嘲笑しながら悠然と泳ぐニジマス、釣場やマス類に逃場を求められない立場で魚と対峙する釣人、このバランスが肝要であるべきと内心思っているのですが、釣場経営の身上として不適切な発言は許容されません。

多すぎる釣場数、性能が高いとやらの道具、過剰に放流されるウブなマス類、ご愛好家にはよりよい環境となりつつありますが、管理釣場なる業界がこのまま未来に継続するとは考えにくくあります。