2011年7月1日金曜日

last weekend

梅雨明けをもって今期の営業を終了する予定ですが、この週末がその時の気配と察します。最後の放流を行って秋までのんびり、と行きたい所ですが、お盆まではアユ商戦の真最中、晴耕雨読の生活はその後と決まっています。

山形県のマス類販売業の社長が先週他界した、小生創業以来20年の付き合いだった。氏は東北地方のイワナの養殖にその黎明期から携わって来た。小規模の養殖業者が多かった中、その全てに業界を取巻く情報を提供し続け、全ての生産物を買い支えて魚価安定に貢献してきた。やがて迎える情報化社会で、その生産者達は自らの営業能力を誤解して自前での販売を模索し始める事となる。その結果、安定した質と量の供給が挫折し、イワナの魚価暴落を招く事となった。

震災以後その生産者達の販売環境は過去最悪の状態にある、今こそ、かくなる時節こそ氏の手腕が強く求められる時であった。脱藩した生産者達の思いも同じだろうと推察する。残念であるが、東北に氏の代理が務まる人物はいない、イワナのGod Fatherはもういないのである、合掌。