2013年11月8日金曜日

サクラマスとヤマメを放流

夢を抱いて海に下る決意をしたヤツがいる、実直に故郷の川に残る覚悟を決めたヤツもいる。前者をサクラマス、後者をヤマメと呼ぶ。分類学上は同一の種ですが、その不思議な生態に古人達が感銘し、分けて称するようになったのではないでしょうか。一つの母群からまったく違う将来を選択する個体が現われる、それは人生の岐路にも似て感慨深いところです。結果によりては抱いた夢が野望だったとなりかねなず、小生として身につまされし感。

そんな訳でこの週末上記を放流します。サクラマスは40㎝級、突き出した下顎はネイティブの野性味を想わせます。ヤマメは20㎝程度、塩焼きに程よいサイズです。この両者の同時放流、諸兄には振り返りし御身の人生をお重ねながらご来店いただけたら幸いです。

当店の池水、極めてクリアーです。原因は不明ですが、それはキンと冷やした浦霞より透明で、黒霧島のオンザロックより可視度が高い様であります。それ故に釣果は朝夕に集中しています、特に夕刻のライズは尋常ではありません。クリアーポンドでサクラマスとヤマメを楽しむ、トップシーズンに向けたWalton Gardenの企画第一弾であります。

2013年10月18日金曜日

雨ニモ負ケズ

去る台風は当地でも強烈でした。大雨により釣池の水位が上昇し、水陸の境界が不明になり、仰天の朝を迎えたわけです。魚類への被害は無かったものの、浮遊した大量のウッドチップを回収しながら、伊豆大島の受難の人々のみならず天命の審判はすぐそばにある事を痛感しました。

かくなる訳で、今週末に予定していたサクラマスとヤマメの放流は順延させていただきます。あの風水にも臆する事のない釣池の水は更に透明度を増しています、可視度の高い釣池で中型のマス達をお楽しみ下さい。

宮沢賢治と柳田国男に敬意を表すと小生なりに題した旅で、先週に花巻と遠野を巡って来た。都市の雑踏の中で物質至上の価値観を捨てきれない疑問を、宮沢は助長した。民話と言うメルヘンで当時の寒村における人々に課せられた生と老いと死の悲哀を包み込む、人の人としての終末のあり方はどうあるべきか遠野は問いかけてきた。

2013年9月6日金曜日

9月14日(土)再開します。

アユ商戦が終わったら、またぞろこの時節になりました。
今年も、何も足さない、何も引かない、Walton Gardenであります。

再開に伴い広範囲に草刈りをしました。虫たちが恋を語るべき場所を奪ってしまったよう。再開したらツバメの一家も飛来しなくなるだろう、色んな物の犠牲に支えられた営業再開、いささかの罪を感じています。   

2013年7月12日金曜日

夏季休業のご案内

連日の猛暑により健全な営業が困難と判断いたしましたので、昨日から休業し、このまま夏季の休業といたします。シーズン中のご愛顧には厚くお礼申し上げます、ありがとうございました。秋の再開は9月14日を予定しいます。記録的な猛暑はまだ続きそうです、諸兄におかれては、くれぐれもご自愛いただき、赤トンボのと飛ぶであろう頃にまたご拝顔できます事を願っております。

Quatorze Juillet(7月14日)、あさっての日曜日はフランスの革命記念日、王政が崩壊し共和制に移行する事となった革命である。折しも我国では参院選の真最中、立候補した方々、国会議員になる事が最大の目的と考えている方が多いのではないか。当選したら国家の為に働く高い志しと熱い情熱を持ち続けられるのか、革命の志士たちの姿を重ねる事はほど遠いが、不惜身命の覚悟は持ち合わせていてほしいと願う。負けたとしてもギロチンが用意されている訳ではないのだから。

2013年6月30日日曜日

「太陽がいっぱい」

表記の季節がやって来ました。当池ではやや藻類の繁殖が見れるものの、透明度の高い池水のため程々の釣果を堅持しています。特にフライではドライへの反応が抜群で、ご愛好家から営業継続のお申入れが多数ございましたので、7月末頃まで営業いたす事にしました。

ルネ クレマン監督の同題の映画がございました。アラン ドロンの演ずる屈折した若者のクールな表情、切なく甘いフランス語の抑揚、10代の小生は一機に彼の国の文化へ傾注していった事を思い出します。当時通っていた私塾の師が、ビジネスには英語、学問にはドイツ語、そして愛を語るにはフランス語、それらが必要な時が必ず来るとよく小生に語っていました。不出来な小生は、その3番目の語学の学習だけに没頭し、その結果かくなる愚かな人生を歩む事となってしまいました。愛煙していたのは、ジタンとゴロワーズというタバコ、前者はジプシーの女、後者はゴール地方の女を意味しています。女性を愛でる事に話題の欠かないお国柄です。

あまり勤勉ではない彼の国の人々は、夏にヴァカンスと称す長期の休暇を取ります。小生も7月末までWalton Gardenを営業し、お盆前にアユの販売にめどをたてて、しばしの休暇を取ろうとほくそ笑んでいます。この事くらいしか彼の国の人々のまねはできない年になりました。

2013年3月26日火曜日

釣場は溜息を作る

良き季節にりました、満開の桜に負ける事なくマス類の活性も最高の感。日没前後のライズは特筆すべき、上積みすぎた原価を悲観する毎夕であります。

先日来放流のイワナはあまり活況ではありませんでした。お目当てでご来店の諸兄にはお詫び申し上げます。小生がイワナなぞを放流しなかったらかくなる不幸は起きなかっただろうと消沈します。医者は病人を、神学は罪人を作るとマルティン ルターが言っていたような気がします。釣場は溜息を作る、とならぬよう心がけるべきでした。

春はよろしい、病に伏す人にも、離別に悲しむ人にも、柔らかい陽ざしが希望を与えてくれる、激商戦を控えた全国のアユ養殖業者を除く全ての人にであります。そんな訳で、本番前に一時の心の平安を求めて、体調をくずしていたが元気になりつつあるカミさんを連れだって、福島に旅して来た。初夏や初冬と言うのになぜ春だけ早春と言うのか、小生の問いかけに助手席のボスは春眠のまっただ中、体調が戻り過ぎるのもこれは問題で、絶好調のちょっと手前くらいがよいと考えつつ宿へ。あえて選んだ福島の宿だったが、もてなす側はこの事をあまり意識していない様子、見返りを求めてはいけない復興支援の旅であった。

2013年3月13日水曜日

岩手県産イワナ放流

阿鼻叫喚のあの日から2年たちました。ガレキが無くなった事以外は何も変わらないと嘆く南三陸町の同業者が、岩手県からイワナを輸送して来てくれました。2万柱余の御霊を追悼しつつも、些少な資金でも復興の一助になればとお願いした訳です。

アユの稚魚の買付けに奔走している間に春になってしまいました。気温も株価も某支持率も全て上昇。実態を伴わない人為的な景気の底上げには無理があるのでは。人生やシャバは上り坂と下り坂が繰返すものですが、マサカという坂道がある事を総理はご存じか、その空疎な語り口を小生はあまり好まない。